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イーサリアム(Ethereum)の買い方と将来性

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イーサリアム

イーサリアム(Ethereum)は2017年12月時点で、ビットコインに次いで第2位の取引時価総額があるアルトコインです 。

イーサリアムの持つスマートコントラクトは、今後さまざまなビジネスを変える可能性があるテクノロジーだと言われています。

すでにICOなどで多用されているイーサリアムの特徴などを解説しながら、購入の仕方や投資の判断材料を見ていきます。

イーサリアムの購入におすすめの取引所

 イーサリアムの特徴

「イーサリアム(Ethereum)」という名称は、イーサリアムプロジェクトという開発計画名から来ています。

そしてイーサリアムのブロックチェーン上で使われる通貨もイーサリアム(またはイーサ)と呼ばれ、ETHが通貨単位として使われています。

まずイーサリアムの特徴を見ていきましょう。

テクノロジー

イーサリアムの最大の特徴はスマートコントラクトという技術です。

「賢い=スマート」、「契約=コントラクト」という名称の通り、ブロックチェーン上にカスタマイズした契約をプログラムして、使用できるシステムになっています。

スマートコントラクト

引用:BlockchainBiz

イーサリアムでは、ブロックチェーンを基盤(プラットフォーム)として使えるようにしています。ですからブロックチェーン上に、契約をカスタマイズしてプログラムすることができるのです。

PC上のウィンドウズやマックなどのOSの役割に似ています。PCではOS上で動かせるソフトウエアを、カスタマイズしてインストールすることが可能です。

どんなビジネスでも、お金が動く際には必ず何らかの契約が関わってきます。現在のビジネスモデルでは、契約は内容の設定から執行の確認まで専門家を介して行われ、その結果を元に銀行などを介して金銭のやり取りが行われます。契約を作成したり条件を確認したりするために、多くの時間と人件費などが費やされています。

イーサリアムのスマートコントラクトでは、それをすべてブロックチェーン上で行うことが可能です。契約の条件から結果まですべてをブロックチェーン上にの記録し、そしてブロックチェーンのテクノロジーにより、データ改ざんのリスクをなくすことができるのです。

使い道

イーサリアムのテクノロジーは、契約を必要とする大小さまざまなビジネスに利用可能です。

特にスタートアップ企業などが資金を集めるICO(イニシャル・コイン・オファリング)や金融業界などで、今後の発展が期待されています。

契約書の作成や確認に必要な時間や費用などを削減できることから、企業だけでなく、資金力が少ない個人間での新たな形のビジネスを発展させるためにも、役立てられると見られています。

 

イーサリアムの将来性

イーサリアムはプロジェクト名であるという事は前述しましたが、このイーサリアムプロジェクトはまだ開発段階で、2018年以降にあと数段階のハードフォークを控えています。

(注:これらのハードフォークは、必ずしも新通貨の誕生を予定しているものではなく、大規模なアップグレードという意味です。)

今後予定されているアップグレードには、「コンスタンティノープル」そして最終段階の「セレニティ」があります。

これらのアップグレードで最終的には、マイニング方式のPoWからPoSへの移行(詳しくは後述)やセキュリティの強化などが予定されていて、「セレニティ」の完了でイーサリアムテクノロジーは完成する予定となっています。

AugurやOmiseGoやTRONなど、イーサリアムを元にさまざまな仮想通貨やトークンも作り出されていて、今後スマートコントラクトのテクノロジーは、ますます社会に浸透していくと見られています。

その一端を担う団体として、「エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス(EEA)」という連盟があります。

これはイーサリアムのテクノロジーに賛同・推進する企業や団体が設立した連名で、マイクロソフトやJPモルガン銀行など世界的な大企業が、イーサリアムベースのプラットフォーム開発や情報交換、サポートなどを積極的に行っています。

 

ETH/JPYレートの推移をチャートで確認

(CoinGeckoより引用)

2015年

2015年に100円台で売り出されたイーサリアムは、2016年3月に「ホームステッド」のリリースを経て、1,000円台になりました。

2016年DAO事件

2016年6月にはDAO事件があり、360万ETHが盗難されました。

2016年7月にはこの事件への対処のため、イーサリアムとイーサリアム・クラシックがハードフォークしました。

この対処は市場では好意的に受け取られ、大きな価格下落はありませんでした。

2017年2月EEA発足

2017年2月にイーサリアム企業連合(EEA)が発足し、2017年5月にはEEAに三菱東京UFJ銀行とトヨタ自動車が加わったことにより、日本での取引量が増えるきっかけになりました。

その後ICOへの利用増加や、実用化に向けたさまざまな実験の成功などから、順調に価格が上がっています。

2017年10月ビザンチウム

2017年10月には、「ビザンティウム」のアップグレードが行われ、匿名性の強化や決済スピードの改善などに成功しました。

当初の計画より遅れたため、アップグレード前数週間のチャートは失望売り・期待買いなどで上下しましたが、その後順調に値を上げて、2017年12月には一時100,000円台の値が付いています。

2018年

2018年以降は「コンスタンティノープル」と「セレニティ」のアップグレード計画、イーサリアムETFの上場の可能性などが、イーサリアムの価格が上昇する好材料となると見られています。

2017年12月時点でアメリカでは、数種類のイーサリアムETFのSEC(米国証券取引委員会)の承認を待っています。

(ETFとは株式市場で株のように売買ができる上場投資信託のことです)

 

イーサリアムの買い方

イーサリアムは、日本国内にある金融庁に認可された仮想通貨取引所などで、日本円で購入することが出来ます。その中からイーサリアム購入に特におすすめなのが、次の取引所です。

コインチェック(Coincheck)

コインチェック

コインチェックでは、販売所形式でイーサリアムを買うことができます。

販売所はコインチェックが提示する手数料込みの値段なので、少し高めになることが多いです。

ですが、買い時が分からない人や、一気にまとめて必ず買いたい人などにはとても便利です。

スマホアプリもとても使いやすいので、スマホメインで取引したい人や、今後イーサリアム以外のアルトコインにも興味がある人にもおすすめです。

 

ザイフ(Zaif)

zaif取引所

Zaif(ザイフ)では取引所形式と積立でイーサリアムを購入できます

取引所はザイフの売買を見ながら、第3者と直接取引をするスタイルです。

手数料は2017年12月時点で、0%~0.1%です。

積立購入の場合、積立金額は1,000円からで手数料は100円~3.5%となっています。

積立は特にリスクが少ない購入法で、初心者には特におすすめです。

 

ビットフライヤー(bitFlyer)

bitflyer

ビットフライヤーは国内最大手の仮想通貨取引所で安心感があり、EEAのメンバーでもある三菱東京UFJ銀行も出資しています。

イーサリアムは販売所方式で購入することができ、取引単位が0.00000001 ETHで業界最小単位から購入できます。手数料は無料です。

 

半減期はいつ?

2017年12月時点で、イーサリアムのマイニング報酬は5ETHとなっています。

その後、PoSへの移行までに1.5ETHまで徐々に減らされていく予定ですが、それらの時期ははっきり分かっていません。

 

自分でマイニングして儲けるのは難しい

イーサリアムでは個人のマイニングで利益を出すのは難しい状況です。

2017年12月の時点では、イーサリアムはまだビットコインと同じPoW(プルーフ・オブ・ワーク)という種類のマイニングを行っています。

このマイニング方法は高性能のマイニングマシーンを使って、より速く正確な計算をすることを競います。

そのため高価なマシーンを購入できる、資金力のある大手のマイニング企業などが上位を独占しています。

今後イーサリアムはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)という、多くイーサリアムを保有する人に有利なマイニング方式に移行する予定です。

そのためPoS後のイーサリアムのマイニングで利益を出す可能性を増やすには、より多くのイーサリアムを所有していた方が有利となります。

 

イーサリアムの最新情報を知るためにチェックすべきサイト

イーサリアムはビットコインなどに比べて日本語サイトが少なく、ニュースソースも英語が中心となります。翻訳機能など使って情報を収集しましょう。

仮想通貨マガジン

仮想通貨マガジンは、イーサリアムなどの海外ニュースを、比較的早く日本語で読めるサイトです。

http://cryptocurrencymagazine.com/

イーサリアム公式ホームページ

イーサリアム公式ホームページには、今後のプロジェクトや開発者チームのミートアップなどの予定や最新情報が載っています。

https://www.ethereum.org/

公式ツイッター

イーサリアム公式のツイッターアカウントがありますが、それほどツイートの量は多くありません。

https://twitter.com/ethereumproject

ヴィタリック・ブテリンのツイッター

イーサリアム創始者であるヴィタリック・ブテリン個人のツイッターです。

イーサリアムの特徴の1つは、開発者がよく見えてイーサリアムに対する信頼感を増やしている点です。

このツイートでは、イーサリアム以外の仮想通貨に言及していることもよくあります。

https://twitter.com/VitalikButerin

ETHnews

独立機関によるイーサリアムニュースです。

イーサリアム公式ホームページは開発者側ですが、こちらはユーザー観点からのニュースなどが多くあり、投資判断などに役立ちます。

https://www.ethnews.com/news

 

イーサリアムを保管するのにおすすめのウォレット

購入したイーサリアムをできるだけ安全に管理するためには、次のウォレットがお勧めです。

My Ether Wallet(マイ・イーサ・ウォレット)

イーサリアムの公式ウォレットで、日本語対応しているので設定も比較的簡単です。

ペーパーウォレットをダウンロードして、ネットに接続せずに保管もできます(コールドストレージといいます)。

イーサリアム以外にも、ICOなどでよく使われるイーサリアムベースのERC-20トークンも保管できます。

以下の公式サイトから言語表示を日本語に変えて設定します。

https://www.myetherwallet.com/

Ledger Nano S(レジャーナノS)

レジャー・ナノSは、USBスティックタイプのハードウェアウォレットです。2017年12月時点で約1万円で購入できます。購入の際は必ず正規品を買いましょう。

イーサリアム以外にもビットコイン、リップルなどを保管することが出来ます。

日本語の説明書が付いていない場合には、ザイフのホームページなどに日本語マニュアルが載っています。

 

まとめ

イーサリアムは今後さらに多くのICOなどで利用され、最終段階のハードフォーク「セレニティ」が終了すると、ますます利用価値が上がっていくと見られています。

仮想通貨テクノロジーとしての将来性と、金融資産としての価値の両方を持ち合わせる通貨として、イーサリアムは長期保有を前提として初心者にもおすすめです。

イーサリアムの購入におすすめの取引所

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