国内の取引所

BTCBOX(BTCボックス)評判!取引所の特徴比較でわかる評価

投稿日:

BTCBOX(BTCボックス)は、2014年3月設立した国内仮想通貨取引所です。

設立以来、1度もサーバーダウンやハッキング被害にあったことが無いとされており、非常にセキュリティに強い取引所です。

この記事ではBTCBOXの特徴・メリット・デメリットについて、少し辛口で解説をしていきたいと思います。

BTCBOX の特徴

取引種類 取引所
現物取引 ビットコイン融資
仮想通貨数 4種類 1種類
通貨ペア数 4種類 1種類
レバレッジ - BTC/JPY売り注文:最大3倍
BTC/JPY買い注文:1倍
売買手数料 BTC/JPY:0.05%
BTC/JPY以外:0.1%
-
その他手数料 - 借入手数料:0.05〜0.08%※
追証 - なし
ロスカット率 - 110%
スマホアプリ iOS / Android

※2018年5月3日時点の借入手数料(常時変動)

BTCBOXの4つのメリット

  • 国内取引所の中ではビットコインの価格が安い
  • スマホアプリが分かりやすく初心者向き
  • 資金が少なくてもビットコインを借りて取引できる
  • アカウントのセキュリティ対策が優れている

BTCBOXの7つのデメリット

  • 仮想通貨の種類が少ない
  • 手数料が一律で高い
  • スプレッドが広い
  • パソコンの高機能チャートが使いずらい
  • ビットコイン融資はリスクが高い
  • 最大レバレッジ3倍は売り注文のみ
  • マルチシグ対応状況が不明

BTCBOXの特徴

BTCBOXに向いている人・向いていない人

結論から言うと、「アービトラージをする人」「初めてビットコインを購入する人」はBTCBOXに向いていますが、

「アルトコインを購入したい人」「少ない資金でレバレッジ取引をしたい人」は、もっと良い条件の他社を利用した方が良いです。

このことは、次に説明する「ビットコインの価格が安い」「その他の条件があまり良くない」という2つの点が理由です。

ビットコインの価格が安い

BTCBOXのビットコイン価格は他社より安いので、アービトラージができます。

アービトラージとは裁定取引とも呼ばれるもので、2つの取引所の価格差を利用した取引です。

ビットコインを最も価格の安い取引所で購入し、最も価格の高い取引所で売却し、差額を利益にする方法です。

しかし、タイミングが難しいことと、売買手数料や入出金手数料等の考えると初心者には少し難易度は高いかと思います。

また、初めてビットコインを購入する人も、BTCBOXであれば比較的安く購入できます。

その他の条件があまり良くない

純粋に仮想通貨の「現物取引」だけで他社と比較した場合、条件はあまり良くありません。

  • 売買手数料は一律で発生する
  • スプレッドが広いのでトータルコストがかかる
  • 仮想通貨の種類が4種類だけ

といった点が他社よりも不利です。

また、他社のような「一般的なレバレッジ取引」もできません。

しかし、後述する「ビットコイン融資」というものを利用することで、ビットコインの売り注文のみですが、実質最大レバレッジ3倍の取引が可能となります。

これは、資金が少ない人でもビットコイン取引を始めやすくするためのサービスです。

しかし、詳しくは「BTCBOXのその他サービス・ビットコイン融資」で解説しますが、ビットコイン融資はあまりオススメできません。

また、スマホアプリはパソコンのトレードツールはシンプルで操作性も良いのですが、チャートは機能不足です。

 

BTCBOX の取引ルール

仮想通貨の種類:4種類

  • ビットコイン(BTC)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • ライトコイン(LTC)
  • イーサリアム(ETH)

取引できる仮想通貨は、主要仮想通貨4種類のみです。

通貨ペアの種類:4種類

  • BTC/JPY
  • BCH/JPY
  • LTC/JPY
  • ETH/JPY

通貨ペア数も、上記の4種類のみです。

他社ではビットコインを決済通貨に使い、BCH/BTCやETH/BTCの取引ができる業者も多い中、BTCBOXの決済通貨は日本円のみなので、通貨ペア数は仮想通貨数と同じです。

 

売買手数料:全て有料なので短期売買には厳しい

仮想通貨 売買手数料
BTC/JPY 0.05%
BCH/JPY 0.1%
LTC/JPY
ETH/JPY

BTCBOXの売買手数料は全て一律です。

他社ではtakerとmakerごとに手数料体形を分けて一部を無料にしているところも多いので、短期売買の条件としては厳しいと言えるでしょう。

 

取引価格とスプレッド:取引価格は安いが、スプレッドは広い

取引価格を他社と比較

BITBOXは、アービトラージには最適の業者と述べましたが、実際の価格差はその他の国内大手取引所に比べ1,000円程度の安さです。(2018年5月3日時点)

BITBOXのスマホアプリを見ると、海外取引所にもっと安いところがありますが、安全性を考えるとあまり積極的にオススメできません。

スプレッドを他社と比較

スプレッドは国内大手取引所ZaifbitFlyerと比べると広めです。

Zaifが数十円、bitFlyerが数百円程度なのに対し、BITBOXは1,000円以上もの開きがありました。(2018年5月3日同時刻)

BTCBOX(左)Zaif(中央)bitFlyer(右)

※取引価格・スプレッドは常に変動します。

 

入出金手数料:入金は無料、出金は全て有料

日本円 入出金手数料仮想通貨 入出金手数料
入金 出金
銀行振込 無料
(送金元の銀行振込手数料)
銀行振込 15万円未満 400円
15万円以上 750円
仮想通貨 入金 出金
ビットコイン 無料
(送金元のマイナー手数料等)
一律0.001BTC
ビットコインキャッシュ 一律0.001BCH
ライトコイン 一律0.002LTC
イーサリアム 一律0.01ETH

日本円の入金手数料は無料(送金元の金融機関所定の銀行振込手数料を自己負担)、出金手数料は上記のように出金額によって異なります。

仮想通貨の入金手数料は無料(送金元の送金時マイナー手数料を自己負担)、出金手数料上記のように一律です。

 

BTCBOX のトレードツールとチャート

スマホ:チャートは機能不足だが全体的に良いアプリ

※画像は左右にスクロールします。

BTCBOXのスマホアプリは、国内外の主要取引所の価格一覧を表示させることができ、取引画面も見やすく使いやすいです。

しかし、チャートが非常に簡易的で時間足の変更すらできません。

テクニカル分析は一切できないため、「あくまで板を見ながらの取引に特化したアプリ」と考えれば、なかなか良いアプリと言えるでしょう。

 

パソコン:一般的なトレードツールといった印象

パソコンのトレードツールは、必要最低限の機能を備えた非常にシンプルで一般的なものです。

カスタマイズ性はなく、配色や配置を変更することはできません。

では、上記①〜⑤の機能をもう少し詳しく見ていきましょう。

①通貨ペアの選択

通貨ペアは、画面上部のツールバーから選択します。

②チャートとテクニカル

簡易チャート

高機能チャート(トレーダーチャート)

バースタイル
(5種類)
ローソク足OHLC、ローソク足HLC、OHLC
ライン、ラインO
時間足
(13種類)
1分、3分、5分、15分、30分、1時間、2時間
4時間、6時間、12時間、1日、3日、1週
テクニカル
(4種類)
EMA/MA、MACD、KDL、StochRSI
描画ツール
(なし)

チャートはトップ画面にある「簡易チャート」と、別画面で開く「高機能チャート(トレーダーチャート)」の2種類があり、上記のチャート機能表は高機能チャートのスペックです。

高機能とは言っても他社と比べてそれほど高機能ではなく、読み込みに時間がかかりレスポンスも悪いので「使いにくい」というのが正直な感想です。

高機能チャートは、簡易チャート右上のボタンから呼び出すことができます。

③注文画面と注文方法

画面は「売り」と「買い」に分かれており、注文方法は「指値注文」と「成行注文」の2種類です。

指値注文は希望価格で注文を通したい時に利用し、成行注文はすぐに注文を通したい時に利用します。

「注文比率」の部分のスライダーを使って、資金の何パーセントの取引をするのか指定することも可能です。

④板情報

板は、上段が「売り板」、下が「買い板」、中央が「価格(気配値)」、左が「売買方向」、右が「数量」です。

「売り板の最も安い価格」と「買い板の最も高い価格」の差が「スプレッド」です。

⑤歩み値

歩み値は、仮想通貨別に取引所で成立した全ての注文の「成立日時」「売買方向」「レート」「数量」「金額」を見ることができます。

 

 

BTCBOXのその他サービス

ビットコイン融資

結論から言うと、ビットコイン融資とは「最大レバレッジ3倍で、ビットコインの空売りができる仕組み」のことなので、これを利用するくらいなら他社でもっと良い条件でレバレッジ取引ができるところを選んだ方が良いです。

また、BTCBOX公式サイトでは説明が非常に不十分であり、分かりやすい解説サイトもあまりないので、初心者の人には本質が分かりにくくなっています。

「資金が少なくても、ビットコインを借りて取引をスタートできるなんてありがたい!」と考えない方が良いでしょう。

ビットコイン融資とは何なのかをよく理解しないまま借りまくった挙句、大損なんてことになったら大変です。

そのため、もし利用したいと言う人がいれば、次の解説をよく読んで考えて見てください。

【参考】空売りとは?

本来持っていない資金を借りて売ることを「空売り」や「信用売り」と言います。

空売りはビットコイン融資に限らず、通常のレバレッジ取引でも日常的に行っているものです。

通常、ビットコインの「現物取引」で利益を上げるには二通りの方法があります。

  1. 日本円を支払いビットコインを買う  →  ビットコインの価格が上がる  →  ビットコインを売り日本円を得る
  2. ビットコインを売り日本円を得る  →  ビットコインの価格が下がる  →  日本円を支払いビットコインを買う

①はビットコインの「買い注文」、②はビットコインの「売り注文」のことですね。

ただし、上記の①と②は、利益を考える際の基準が以下のように違います。

  • ①は日本円の価値が基準(手持ちの日本円が当初より増える)
  • ②はビットコインの価値が基準(手持ちのビットコインが当初より増える)

2018年5月時点で、ビットコインは値動きはまだまだ激しいものの、価格は以前よりもだいぶ安定してきました。

そのため、ビットコインを価値が安定した資産とするならば、①と②を上手く活用すればビットコイン価格が上がっても下がっても資産(日本円資産+ビットコイン資産)を増やしていくことができるので効率的です。

ただし、当たり前ですが初めて取引する人というのは日本円しか所有していませんから、1回目の取引は①のビットコインの買い注文からスタートできません。

初めて取引する人はビットコインの価格が上がらなければ絶対に利益が出せない仕組みになっているということです。

そこで、BTCBOXからビットコインを借りて「空売り」をすれば、①を飛ばして②の売り注文から取引をスタートできます。

初めて取引する人でも、ビットコインの価格が下がった時に利益を出すことができるようになるのです。

ただし、借金をするので担保が必要です。

その担保のことを証拠金といい、金額は業者や投資商品ごとに定められた最大レバレッジによって異なります。

ビットコイン融資の場合は、最大レバレッジ3倍なので、借入額の1/3以上の日本円が口座に必要です。

ビットコイン融資の注意点と借入条件

ビットコイン融資の注意点と借入条件を以下にまとめます。

ほとんどが通常のレバレッジ取引と共通することばかりですが、ビットコイン融資が通常のレバレッジ取引と大きく違うのは、最大レバレッジ3倍で取引できるのはビットコインの売り注文だけという点です。

  • 借りたい数量の1/3以上の日本円資金が必要
  • 借入できるのはビットコインのみ
  • 借入中は日本円資産の引き出しができない
  • 借りたビットコインには、後日返済するまで1日ごと借入手数料が発生する
  • 借りたビットコインには返済期限はない
  • 借入手数料は変動制で、取引画面に表示されているものから最も安いものが適用される
  • 借入手数料は、借りたビットコインをそのまま保有していようが空売りしようが関係なく返済するまで徴収される
  • 「借入資産に占める総資産の割合が110%以下=総資産(純資産+借入資産)/貸出資産≦1.1」となった場合は残りの日本円資産を使って強制返済が発動される
  • 強制返済が発動し資金がマイナスになると、早急に日本円で返済を求められる

まず、「借りたい数量の1/3以上の日本円資金が必要」という部分が、最大レバレッジ3倍という意味です。

借入手数料は、他社のレバレッジ取引で言うところの「スワップ」「建玉管理料」のことで、比べてみるとかなり高めです。

また、日本円を借りることはできないので、レバレッジ取引ができるのはビットコインの売り注文のみとなります。

通常のレバレッジ取引であれば、ビットコインだけでなく日本円も借りて取引するため、「売り」も「買い」も両方レバレッジをかけることができます。

また、借入資産に占める総資産の割合が110%以下になると強制返済が発動し、自動的に口座の日本円資金が返済に充てられます。

しかし、相場の急激な変動があった場合には資金以上の損失が発生してしまう場合もあるので注意してください。

ビットコイン融資(ビットコインの借金)には返済期限がありませんが、この強制返済が発動した結果、資金がマイナスになってしまった場合というのは、日本円を借金している状況に一転するので早急に返済を求められてしまいます。

強制返済は、通常のレバレッジ取引におけるロスカットのようなものです。

ビットコイン融資の借入手数料確認方法

ビットコイン融資の借入手数料は常時更新されるため、取引画面上で確認します。

まず、取引画面上部ツールバーの「仮想通貨融資」を選択します。

次に表示される画面上に貸出オファーとして「借入手数料(1日あたり)」「貸出ビットコインの残り数量」が表示されます。

貸出オファーが複数あった場合は、自動的に安い方の金額が適用されます。

※2018年5月3日時点

 

BTCBOX のセキュリティ、安全性について

ユーザーアカウントのセキュリティ対策

オンライン取引で怖いのがユーザーアカウントの乗っ取りですが、BITBOXでは以下の6つの設定ができるので、アカウントのセキュリティ対策としては業界の中でもかなり厳重な取引所です。

  • ログインパスワード
  • 取引パスワード
  • 本人認証
  • 2段階認証
  • 携帯sms認証
  • メール通知

しかし、BITBOXはあくまで取引専用口座なので、取引に必要な資金だけを入金しウォレット代わりにはしないようにしましょう。

日本円は大手銀行で分別管理

ユーザーが預入している日本円はBTCBOXの資産とは区別され、住信SBIネット銀行株式会社、株式会社ゆうちょ銀行にて管理されます。

ただし、信託保全の措置は取られておらず、BTCBOXが破たんした際には、資金が返還されない場合もあるので注意が必要です。

コールドウォレットとマルチシグの対応状況

ユーザーの仮想通貨は、ネットワークから遮断されたコールドウォレットとホットウォレットで管理しています。

しかし、業界で標準化が進められている「マルチシグ」の対応状況については開示されていません。

マルチシグとは、複数人の承認がなければ資金を移動できないようにする技術のことです。

BTCBOX のキャンペーン

現在、BTCBOXではキャンペーンは実施しておりません。(2018年5月時点)

 

BTCBOX の口座開設で注意すべきポイント

BTCBOXの口座開設には、「登録」と「本人確認」が必要です。

登録だけであればメールアドレスがあればできますが、入金や取引をするには基本情報の入力と必要書類のアップロードをして本人確認の申請が必要です。

申請が通れば自宅にワンタイムパスワードが記載されたハガキが届き、取引ができるようになります。

有効な本人確認書類は、以下の通りです。

運転免許証
OR
運転履歴証明書
有効期限内のもの。
裏面に現住所が記載されている場合は裏面のコピーも必要
在留カード
OR
外国人登録登録証明書
有効期限内のもの。
裏面に現住所が記載されている場合は裏面のコピーも必要。
印鑑登録証明書 交付後3ヶ月以内のもの。
パスポート 有効期限内のもの。
顔写真入りのページと所持人記入欄のページが必要。
健康保険証 有効期限内・現住所・生年月日の記載があるもの。
裏面に現住所が記載されている場合は裏面のコピーも必要。
住民基本台帳カード
OR
住民票
有効期限内・氏名・生年月日・現住所・有効期限が記載されたもの。
裏面に変更の記載がある場合は裏面のコピーも必要。
住民票は交付後3ヶ月以内のもの。

 

複数の取引所を併用することをオススメ

最後に、BTCBOXを含め取引所の選び方について触れます。

BTCBOXは、ユーザーの目的によって極端な向き不向きがあるということが分かりました。

その他に、トレードツールの使いやすさにも人それぞれ好みもありますし、キャンペーンやサポート体制のことも考えると、初心者の人はなるべく複数の取引所で口座開設をして実際に比べてみるのが良いと思います。

また、複数の取引所に資金を分散することでリスク対策にもなるので、万が一取引所が破綻してしまっても被害を最小限に留めることが可能です。

では、ここで解説したことを参考にぜひいろいろな取引所を検討してみてください。

記事下

 

2018年版!仮想通貨取引所ランキング

-国内の取引所

Copyright© 初心者にオススメの仮想通貨口座・会社比較入門サイト|ビットプロ , 2024 All Rights Reserved.