現在、世界中で仮想通貨関連のニュースを見ない日はありません。特に、仮想通貨の代表格であるビットコインを、日本は世界一取引している国です。
また、多くの人は「仮想通貨=ビットコイン」という認識があるかもしれませんが、実は仮想通貨以外のコインである「アルトコイン」という通貨もあります。
アルトコインは、世の中に700以上の種類があると言われており、その中でも現在「ダッシュ」という仮想通貨が注目を集めています。
仮想通貨全体が注目される中、今回はこのダッシュという仮想通貨について、詳しく解説していきます。
通貨名 | DASH(ダッシュ) |
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通貨略称 | DASH |
公開日 | 2014年1月 |
時価総額順位 | 11位(2018年1月時点) |
発行枚数(上限枚数) | 2,200万枚 |
公式サイト | DASH(ダッシュ)公式サイト |
ホワイトペーパー | DASH(ダッシュ)の日本語ホワイトペーパー DASH(ダッシュ)のホワイトペーパー |
ダッシュの購入におすすめの取引所
目次
特徴
まず、ダッシュの概要を簡単に説明します。
仮想通貨ダッシュは2014年1月に誕生し、「発行枚数×価格」で換算される時価総額は11位に位置する仮想通貨です。
具体的には、2018年1月時点で、日本円で1.2兆ほどの時価総額になっています。
ビットコインの時価総額が32兆円を超えているので、ビットコインに比べれば小さいですが、日本株と比較すると「味の素株式会社」が時価総額1.2兆円(2018年1月8日)ほどとなっています。
つまり、数ある仮想通貨の中では、比較的規模が大きい通貨であると言えます。
さて、そんな仮想通貨ダッシュですが、ほかの仮想通貨と異なる「特徴」は以下の点です。
- 匿名性の高さ
- 取引スピードの早さ
- マスターノードを利用している点
上記3点がダッシュの特徴であり、これらの特徴はダッシュの将来性を予測する上で非常に重要な要素になります。
匿名性の高さ
仮想通貨ダッシュの最も大きな特徴は、匿名性が高いという点です。
たとえば、ビットコインはブロックチェーンという仕組みを利用して、取引者同士が1対1の取引をしています。ブロックチェーンは、取引記録を古い順で数珠繋ぎにして管理する方法です。
ブロックチェーンは、取引記録は公に公開されており、誰でも見ることができる仕組みになっています。
当然ながら、取引記録に個人情報などは記載されてはいませんが、取引記録自体が公開されているので個人情報流出のリスクはゼロではありません。
一方、ダッシュの場合はダッシュの送信者(売却者)と受信者(購入)の間にプールがあり、そのプールの中には複数の取引記録があります。
つまり、そのシステムを閲覧したとしても、誰から誰へ送信されたかは確認できないということです。
取引スピードの早さ
仮想通貨ダッシュの2つの目の特徴は、取引スピードが早いという点です。
たとえば、ビットコインの場合には取引完了まで最短でも5分~10分程度の時間がかかってきます。
一方、ダッシュの公式サイトによれば、ダッシュの取引は数秒で完了します。ダッシュに限らず、仮想通貨は「送金スピードが早い」という点はメリットです。
そのため、そんな「仮想通貨の中でも送金スピードが早い」という点はダッシュの特徴と言えるでしょう。
マスターノードを利用している点
さて、最後の「マスターノード」に関しては、上述した2つの特徴を生み出せる理由にもなります。マスターノードを知る上では、以下2点が大切です。
- ノードとは何か?
- ダッシュのマイニング方法
まず、「ノード」とは仮想通貨取引に参加している人の端末だと思ってください。
また、ダッシュのマイニング(新規発行)は、「1,000ダッシュ以上を担保する」、「24時間サーバーを稼働しておく」などの条件をクリアしないと、マスターノード(マイニングできる)の権限を得られません。
マスターノードになった人が取引記録の承認作業を行い、この承認作業は「取引時間」に直結するというわけです。
たとえば、ビットコインであれば「計算を早く成功させた人」がビットコインの報酬(新規発行)を受けます。
ここでいう「計算」とは、取引に関する計算なので、この計算時間と取引スピードがイコールになります。
そのため、ビットコインの場合はこの計算に5分~10分かかるので、ビットコインの取引には5分~10分程度かかるということです。
一方、ダッシュの場合はビットコインと違い「計算する人(マスターノード)」が決まっています。
そして、その計算する人は高スペックであるという条件をクリアしているので、高速取引ができるというわけです。
チャートから見るダッシュの今後の将来性
では、ダッシュの特徴が分かったところで、今後ダッシュの価格はどうなるのか?という点を解説します。
結論からいうと、ダッシュの将来性は高く、今後も需要が増す可能性はあります。
そのために、以下の点を確認していきましょう。
- チャート推移
- 上昇と下落の理由
- ダッシュの将来性について
チャート推移と上昇・下落理由
では、まずダッシュのチャートを見ていきましょう。ダッシュは2014年1月に956円からはじまり、最高額は2017年12月中旬について18.4万円です。
つまり、わずか4年程度で192倍まで高騰したということになります。
このチャートの通り、ダッシュは基本的に上昇基調であり、全体的に見ると下落しているときは「高騰した反動を受けた」ときだけです。
一方、高騰したときはチャートに丸印をつけた2017年8月中旬と11月上旬になります。
結論から言うと、この時期に高騰した明確な理由はありません。
ビットコインのネガティブニュースが出たころで上がっているわけではありませんし、ダッシュに関する注目すべきニュースに連動しているわけでもありません。
つまり、ダッシュの高騰は仮想通貨に注目が集まり、ダッシュにもマネーが集中したという点が考えられます。
ただ、上述したようにダッシュならではの特徴があるため、元々一定数のダッシュ保有者はいましたので、以前から時価総額などの観点から比較的アルトコイン中では上位に位置していました。
そのため、「これから上がりそうなコインは何だ?」となったときに、ダッシュにマネーが流入して、グッドニュースがあったわけでもないのに価格が高騰したというわけです。
ダッシュの将来性について
ダッシュの将来性を予測する上では、以下の点に注目しましょう。
- 発行上限と現在の発行枚数
- ポジティブな意見やニュース
- ネガティブな意見やニュース
将来性があるということは、将来的に価格が上がる可能性が高いということです。
仮想通貨の価格は需要と供給のバランスで決まります。需要が高ければ価格は上がりますし、供給が多い場合には価格は下がります。
つまり、ダッシュの価格が最も上がる状況は、需要が上がり、供給はそのままで推移することです。
仮想通貨は「マイニング」があるので供給ゼロということはありませんが、少なくとも多くのダッシュが供給されなければ、価格が上がる可能性があります。
以下より、その点に注目してご覧ください。
発行上限と現在の発行枚数
ダッシュの発行枚数上限は2,200万枚です。これは、ビットコインよりも100万枚多い枚数になります。
また、2018年1月時点では、約780枚発行されているので、後1,420枚発行できる余地が残っています。このとき、考えるべき点は以下です。
- マイニングしやすいか?
- 供給は爆発的に増えるか?
結論からいうと、ダッシュはマイニングがしにくく、供給は爆発的に増えません。
なぜなら、上述したようにマスターノードに承認されるハードルが高いからです。そのため、マイニングするプレーヤーは決して多くないので、供給も爆発的に増えません。
つまり、供給がそこまで増えないのでれば、需要と供給のバランスでは「供給」は増えにくく、相対的に需要が上がりやすいということです。
そうなると、ダッシュの価格は上がりますので、この点からはダッシュの将来は良好と言えます。
ポジティブな意見やニュース
ダッシュに関するポジティブなニュースは以下の通りです。
- ダッシュを受け付ける自動販売機が登場する
- ダッシュに金利が付く可能性がある
仮想通貨の需要は、その仮想通貨の汎用性にも比例します。
たとえば、世界中の店舗で仮想通貨が利用できるようになれば、仮想通貨の価格は爆発的に上がるでしょう。
上記の「自動販売機で利用可能」は小さな活用法ではありますが、少なくともダッシュを通貨として利用する動きがある点は評価できます。
また、ダッシュに金利が付く可能性があるというのは大きなニュースです。
仮想通貨は、基本的には保有しているだけでは金利はつきません。しかし、ダッシュは参加者から集めた「ダッシュ」をマスターノードの構築に利用します。
そして、マスターノードを構築してダッシュを新規発行した報酬を、ダッシュをプールしていた参加者に振り分けるということです。
お金を預けて資産を運用してもらう「投資信託」と少し似ています。
いずれにせよ、金利が付くことは明らかにポジティブな情報なので、その点でもダッシュの将来性が期待できます。
ネガティブな意見やニュース
一方、以下のようなネガティブな意見やニュースもあります。
- 匿名性が高いので国による規制リスクがある
- ほかのアルトコインに抜かれている
まず、最も多いネガティブ情報としては、匿名性が高いが故に国による規制リスクがあるという点です。
なぜ、匿名性が高いと規制のリスクがあるかというと、マネーロンダリングをはじめとした犯罪に利用されるリスクがあるからです。
つまり、不正に集めたお金でダッシュを購入すれば、匿名性が高いので身元がバレず、そのダッシュを円に換算することで資金洗浄をするということです。
国による規制は、たとえば「日本の取引所では取引できない」などで、仮に規制が入れば需要が減り、ダッシュの価格は下がる可能性はあります。
また、上述したようにダッシュは2018年1月では時価総額ランキングが11位です。
しかし、実は2017年12月の段階では、時価総額ランキングは6位でした。つまり、わずか1か月で5ランクもダウンしたということです。
そのため、「参加者が減ったのでは?」という声が聞かれます。ただ、上述したチャートから分かるように、ダッシュの価格は暴落しているわけではありません。
そのため、ほかのアルトコインよりは注目度が下がっているものの、依然注目度は高く参加者は増えていると言えます。
ダッシュ(DASH)おすすめの買い方
前項のように、ダッシュについてはネガティブ情報があるものの、まだまだ注目度が高い仮想通貨と言えます。そんなダッシュですが、取引するなら以下の取引所です。
上記2つの取引所の中では、coincheckで取引した方が楽です。また、ダッシュを取り扱っている取引所は少なく、メジャーな取引所では上記2つのみとなっています。
Coincheck(コインチェック)
コインチェックは日本の大手仮想通貨取引所であり、国内の取引所で唯一ダッシュを取引できます。そんなcoincheckの特徴は以下の通りです。
- 取り扱い仮想通貨がたくさんある
- 日本円で購入できる
- 手数料が無料
まず、ダッシュを取り扱っていることが分かるように、coincheckは取り扱っている仮想通貨の種類が豊富です。そのため、将来的にほかのアルトコインの購入などをしやすいということです。
また、アルトコインを購入するとき、通常の取引所ではビットコインで購入します。つまり、円をビットコインに換え、そのビットコインで購入しなければいけないということです。
一方、coincheckであればそのまま円でダッシュを購入できるので、その点も手間がなくメリットと言えます。
さらに、coincheckの取引手数料は無料です。
たとえば、bitFlyerという国内の大手仮想通貨取引所は、仮想通貨の取引に0.01%~0.03%程度の手数料がかかってきます。
一方、coincheckは手数料が無料なので、余計な支出はなくなるということです。
ただ、これは期間未定のキャンペーン中だからであるので、実際に取引するときにはキャンペーン期間が終了していないかを確認しましょう。
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Binance(バイナンス)
Binanceは2017年7月に誕生した、海外の仮想通貨取引所です。そんなBinanceの特徴は以下の点になります。
取引画面が見やすく、取引画面の日本語訳にも不具合が比較的少ないので、海外仮想通貨取引所を初めて使う場合にもおすすめです。
- 独自コインを発行している
- 日本語対応している
先ほどいったように、coincheckの方が手数料は無料ですし、手間もかかりません。一方、Binanceの方は手数料は0.01%~0.1%ほどかかるので、その点はデメリットと言えます。
ただ、Binanceは独自に「BINANCE Coin」という通貨を扱っていたり、海外の取引所ならではの「日本の取引所では購入できない仮想通貨」を購入することができます。
また、海外の取引所とはいえ、日本語対応しているので、アカウントの作成などはそう難しいものではありません。
そのため、Binanceの独自通貨に興味があったり、海外の取引所でしか買えない通貨に興味があったりする場合には、coincheckではなくBinanceで取引しましょう。
まとめ
このように、仮想通貨ダッシュは今後の将来性が比較的高い仮想通貨と言えるでしょう。
ダッシュに限った話ではありませんが、特にアルトコインは価格がどのように変化するかが読みにくいです。
そのため、取引する際は情報収集を怠らずに、将来の価格を予測しながら行いましょう。
ダッシュの購入におすすめの取引所