モナコイン(MONAcoin)はサブカルチャーから生まれた純国産の仮想通貨で、日本の仮想通貨投資家が好んで売買しているコインです。
親しみやすいキャラクターやチップとしてのユニークな使用方法が注目を集めていますが、実はさまざまな最先端の技術が凝縮された優れた仮想通貨でもあります。
もともとネット上コミュニティで評価基準を統一する目的で作られたモナコインですが、仮想通貨の優れた技術に注目が集まりつつあります。
しかし、今後、世界での知名度が上がるにつれて、今までとは違う要因での価格の動きが想定されるので注意が必要です。
この記事では、モナコインの特徴や利用方法から将来性まで、さまざまな角度から解説していきます。
モナコイン購入におすすめの取引所
目次
モナコインの特徴
テクノロジー
モナコインはライトコインを元に開発されました。
ライトコインはビットコイン以上に使い勝手の良い仮想通貨を目指し、より速く、より入手しやすくするための改良を加えて作られた通貨です。
モナコインではさらに、セグウィット(Segwit)というテクノロジーを使ってブロックチェーン上のデータを圧縮して軽量化することで、取引処理をビットコインの約6.7倍に速めることを可能にしました。
発行枚数もビットコインの約50倍の1億512万枚となっていて、さらに入手しやすくしました。
ライトコインのもう1つの特徴である、異なる通貨同士を所有者同士が交換できるライトニングネットワークも使用可能となっています。
使い道
モナコインにはさまざまな使い道があり、代表的な用途としてインターネットコミュニティ上のチップがあります。
チップ(投げ銭)としての使用法は、例えばツイッター(Twitter) やアスクモナ(Ask Mona)というサイトなどで、何かを教えてもらったり作ってもらったりした際のお礼をモナコインでチップ代わりに渡したり、賛同の意を表すためにあげたりします。
その他の用途としては寄付に利用したり、ネットモールやオークションでの支払いが可能です。
もちろん通常の仮想通貨として、取引所経由で他の仮想通貨と売買交換することもできます。
コミュニティ
ネット掲示板から発祥したモナコインは、インターネット上のサブカルチャー系コミュニティの支持が大きいという特徴もあります。
私費でモナコインの認知度を上げる活動をしている個人の存在などもあり、モナコインの普及に一役買っています。
モナコインの将来性
2017年12月時点でモナコインの取引時価総額は20~30位台あたりになっています。
キャラクターかわいさやチップ用途など、ソフト面ばかりが前面に押し出されがちなモナコインですが、Segwit搭載による処理スピードや手数料の安さなどブロックチェーンのテクノロジーもしっかりしており、まだこれから評価が上がると考えられる通貨です。
モナコインが普及している秋葉原系サブカルチャーやアーティスト業界は、世界的にも知名度が高い日本ブランドです。
今後、取引速度などの技術がさらに生かされてモナコインでの決済範囲が広がっていけば、さらに需要が増える見込みもあります。
そして今後、取り扱いの取引所が増えることによっても、注目度がさらに上がると見られています。現在は日本国内での取引が70%以上を占めていますが、徐々に中国や韓国での取引高も上がってきています。
また、ビットフライヤーがアメリカに開設する取引所でモナコインの取り扱い認可が下りると、さらに取引が増えると見られています。
その際の注意点は、価格の動きです。現在は日本中心で売り買いされているため、ビットコインとの価格連動はそれほどありません。
ですが、海外でビットコイン建ての取引が増えていくと、ビットコインと関連しての価格変動が予想されます。
また、現在純国産コインを応援する意味での購入者層も多いモナコインですが、海外勢はほぼ投機目的での購入となることが予想されます。
MONA/JPYレートの推移をチャートで確認
CoinGeckoからの対円モナコインの90日チャートです(2017年12月時点)。
モナコインは2014年に作られてから数年間、100円以下で取引されていましたが、価格が大きく動き始めたのは2017年10月以降です。
2017年10月ビットフライヤーで取引開始
直近で価格が上がった要素を見てみると、取引所関係のニュースが好条件として捉えられていることが分かります。
2017年10月13日には、ビットフライヤーでの取引開始を受けて、当時過去最高値の552.18円を更新しました。
2017年11月ビットフライヤーがアメリカで取引所開設許可
その後いったん調整を経て、再び取引高が上がって上昇傾向に入り、2017年11月22日にはビットフライヤーがアメリカで取引所開設の認可を受けた事が好材料と判断されて、再び上昇が始まり11月28日には過去最高値の806.05円となりました。
その後開設時の取り扱い通貨にモナコインが入っていないことが明らかになり、値段は下がりましたが、12月初頭のアルトコイン全体の上昇の流れに乗って価格は上がっており、12月5日には初の1000円台を突破しました。
2018年
今後価格を上げるニュース要素としては、新たな取引所での取り扱い開始やマイニングの半減期の直前などが考えられます。
注意したいのは、今後海外での取引高の増加に伴って価格の変動要因も単純ではなくなるという事です。
これまではほぼ国内で対日本円で取引をされていたため、価格変動の要素も直接モナコインに関係するニュースが殆どでした。
今後、時価総額が上がって世界で注目を集め始めると、ビットコインなど他の通貨価格に引きずられて上下したり、直接モナコインに関係しない材料でも価格が変動する可能性が大いにあります。
モナコインの買い方
現在日本国内ではザイフ(Zaif) 、ビットフライヤー(BitFlyer) 、ビットバンク(bitbank.cc)、フィスコ仮想通貨取引所(Fisco)で購入が可能になっています。
ザイフ(Zaif)
ザイフは、モナコインの世界最大取引量(2017年12月時点で約68%のシェア)があります。
手数料は0%~0.1%となっており、注文数が多い分直近の取引価格が他の取引所に比べて有利になることも多くあります。
取引所売買以外にも積立で購入することもできます。
モナコインの購入にとてもおすすめの取引所です。
ビットフライヤー
ビットフライヤーでは販売所からモナコインを購入することができます。取引所が提示する価格で売り買いするスタイルで、まとまった注文数を確実に売買したい時などに役立ちます。
2017年12月時点でモナコインの取引手数料は無料ですが、販売所スタイルは価格に手数料が上乗せされるのが通常なので、取引所で購入する場合より割高なこともあります。
今後、ビットフライヤーUSAでモナコインが認可されると、それが後押しになってビットフライヤーでのモナコイン取引量は増加すると見られています。
ビットバンク
ビットバンクは、モナコインの取引量シェアはさほど多くはありませんが、直近取引価格もザイフとそれほど離れてはいないようです。
2018年3月末まで取引手数料が無料となっています。
フィスコ仮想通貨取引所
フィスコは、販売所でも取引所でもモナコインを売買することが出きます。販売所の売買価格はビットフライヤーに比べてかなり見劣りします。
取引所の直近価格は他取引所とそれほど差はないようですが、注文量が少なく、価格によっては必ず取引を成立させるのは難しいかもしれません。
半減期はいつ?
モナコインは1,051,200ブロックごとに半減期があり、1回目の半減期が2017年7月16日にありました。半減期とはマイニングの報酬が半分になる時期です。
約3年に1度訪れる予想で、2回目は2020年7月頃とみられています。
自分でマイニングして儲かるか
モナコインをマイニングは個人にもまだ比較的手が出しやすいと言われています。
ですが初期投資費用額と労力に見合った量の対価が得られるかどうかは微妙なところです。
方法には2種類あり、完全に個人で行うやり方と、プールマイニングというグループで行う方法があります。
必要な機材はGPU(グラフィック・プロセッシング・ユニット)というもので、よくゲームなどの画像処理に使われるものです。安いものなら30,000円台で購入できるものもあります。
それに加えて、報酬のモナコインを受け取るウォレットが必要になります。
受け取れる報酬額はマイニングの頻度にもよりますが、性能がいいGPUは高価で初期費用も多くかかります。
数年マイニングを続けてモナコインの価値も上昇していけば、初期投資費用を回収して利益を出すことも可能です。
モナコインの最新情報を知るためにチェックすべきサイト
モナコインの情報収集サイト
次のポータルサイトなどで、モナコインの最新情報を得ることができます。
モナージャパン
Mona! JAPANは暗号通貨「モナコイン」の情報を満載したポータルサイトです。お気に入りの記事にはモナコインの投げ銭ができます。モナコインのお財布としても使えます。
Monacoin Charts
Monacoin Chartsというポータルは、モナコインを含め仮想通貨のチャートなどが充実しています。
モナッピー
モナッピーというサイトではオークションやフリーマーケットがあり、アーティストへの支払いにモナコインを使用することができます。情報サイトとしても利用可能です。
モナコインが買い物に使えるお店
ビットコインモール
ネット上のビットコインモールでモナコインを使って買い物ができます。
アーク
実店舗では、秋葉原のアークというPC・ゲームショップで買い物ができます。
モナコインを保管するのにおすすめのウォレット
モナコイン保管方法は主に次の4通りです。
公式のウォレットアプリ
モナコイン公式サイトからPCやスマホにダウンロードして、ローカルウォレットを使う。
インターネットに接続していないPCなどで管理する
モナコインに限らず、一番安全な仮想通貨の保管方法はオフライン管理です。
例えば、ハードウェアウォレットやペーパーウォレットなどです。
2017年12月時点で、モナコインをサポートしている市販のハードウェアウォレットはありません。
そのためインターネットに接続していないPCなどでローカルウォレットとして保管することが、比較的安全な方法になります。
モナッピーやツイッター上のオンラインウォレットに入れておく
モナッピーはメールアドレスを使ってメンバー登録をすることで、ウォレットの作成が兼ねられます。
ツイッターでは@tipmona deposit または@tipmona 入金とツイートすると、ウォレットとして使う入金用のモナコインアドレスが送られてきます。
取引所の口座に預けておく
取引所口座を使ってモナコインの入金用アドレスを取得することが、ウォレット代わりとなります。
ハッキング等のリスクを避けるため、オンラインのウォレットや取引所には必要な分だけを入れておくようにしましょう。
モナコイン購入におすすめの取引所