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仮想通貨の時価総額ランキング!初心者におすすめのコインと特徴

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世界中の取引所で売買されている仮想通貨の種類は、2017年11月時点で1300種類を超えています。

投資したい仮想通貨を調べる際に有効な方法の1つに、時価総額ランキングがあります。

時価総額ランキング上位15種類の通貨を取り上げ、その特徴や今後の展望を検証しながら、仮想通貨投資初心者へのお勧め度と注意点も併せて見ていきましょう。

時価総額の見方

仮想通貨の時価総額とは、「発行済みの通貨量」に「現在の市場価格(取引されている時価)」を掛けて出される指標です。

発行済み通貨量 × 市場価格 = 時価総額

時価総額が大きいほど市場規模も大きいという意味です。

仮想通貨の価格は需要(買いたい人)と供給(売りたい人や発行量)で左右されますから、通貨の人気度や市場への浸透度を測ることができる時価総額は、投資したい通貨を探す際の大変便利な指標の1つです。

ただし、仮想通貨は発行量や取引年数も様々ですから、時価総額が大きい通貨が必ずしも良い通貨とは限りません

例えば、時価総額をよく使う株投資に例えると、時価総額が数兆円規模の大手銀行と、数千万円規模の優良食品メーカーを比べて、必ずしも銀行の方が良い会社だと判断しないのと同じことです。

仮想通貨の判断する場合は、その通貨の持つ技術背景などの特徴や発行元の情報なども必ず調べましょう。

時価総額はそれらの判断材料にプラスアルファの裏付けをする目安として利用すると良いでしょう。

 

仮想通貨時価総額ランキングTop15

仮想通貨の時価総額を調べる際によく使われるのが、コインマーケットキャップという統計サイトです。

そのサイトから時価総額ランキング上位15位までの通貨を取り上げ、特徴、初心者へのお勧め度、今後の展望、注意点と購入情報を詳しく見ていきます。

注1:仮想通貨は基本的に世界中で年中無休で取引されています。そのため、ランキングの順位は入れ替わることがあります。
注2:初心者へのお勧め度は、通貨の信頼度や買いやすさなどを元に、星3段階評価☆☆☆とし、星が多いほどお勧め度が高くなります。お勧めできない場合は星なしとします。

第1位:ビットコイン(BTC)

btc

特徴

次世代通貨とも言われている仮想通貨の代表がビットコインです。

ビットコインとその背景にあるブロックチェーンテクノロジーは、日本円など現世代の法定通貨では難しかった海外への送金スピードやコストの改善や、決済通貨として様々な支払への利用など、現在の世界経済に大きな変化を与えて続けています。

ビットコインの時価総額は2位以下の通貨に3倍以上の差をつけて常に1位となっており、日本を始めアメリカ、韓国などで特に取引量が大きくなっています。

初心者へのお勧め度(☆☆☆)

流通量や通貨の信頼性などからも、仮想通貨を始めるならまずビットコインからをお勧めします。

金融庁が認可した取引所で扱われている通貨リストである「ホワイトリスト」にも登録されている通貨です。

今後の展望

ビットコインは今後の発行枚数が決まっており、2140年頃には発行上限2100万枚すべてのビットコインが市場に出る予想です。

特定の国のインフレやデフレなどの影響を受けにくいインターネット上の通貨というその特徴から、発行終了後もビットコインの通貨価値は継続すると見られています。

また、決済通貨としてもますます日常生活に根付いていくと予想されます。

注意点

世界中で多くの取引量があるビットコインは、海外の取引状況も日本円での取引価格に影響が出ます。一晩明けたら大幅に値下がりしているなどと言うこともよくあります。

デイトレードなどで利益を出す投資法などでない限りは、細かな数時間単位の値動きにはあまり気を取られず、中・長期的な値動きを見ながら投資することが大切です。

購入できる取引所

日本円でほぼすべての国内取引所から購入することができます。

購入の際は金融庁に「仮想通貨交換業者」、または「みなし仮想通貨交換業者」として認可された取引所から購入しましょう。

おすすめの取引所:「bitFlyer」「コインチェック」「GMOコイン」「Zaif

 

第2位:イーサリアム(ETH)

eth

特徴

イーサリアムは「スマートコントラクト」というテクノロジーを使い、ブロックチェーン上にさまざまな契約の詳細や履行条件などをプログラムすることが可能です。

この技術によって取引の内容や結果などをすべてブロックチェーン上に記録することができ、不正な改ざんなども防ぐことができます。

契約内容の確認など人が行っている作業をプログラムできることから、人件費や時間を大幅に削減することが可能な技術として、さまざまなビジネスから注目されています。

ビットコイン以外の仮想通貨はアルトコインと呼ばれていますが、イーサリアムは将来性への期待、流通規模などでアルトコインを代表する通貨となっています。

初心者へのお勧め度(☆☆☆)

スマートコントラクトのテクノロジーは、契約条件などを設定したいほぼすべてのビジネスに応用が可能となっています。

そのため今後の世界経済に影響を与えていくような関連プロジェクトも多く、仮想通貨初心者にもお勧めできます。金融庁のホワイトリストにも入っています。

今後の展望

イーサリアムテクノロジーはまだ完成形ではなく、2018年以降に2段階の大きなアップグレードを控えています。

それらがすべて終了した段階でイーサリアムは完成する予定で、セキュリティ面の強化など、更なる機能の改良に期待が集められています。

注意点

イーサリアムはまだ未完成のテクノロジーという点もありますが、基盤となるブロックチェーンに様々なプログラミングが可能というその柔軟性から、ハッキングに弱いという側面もあります。通貨の管理には特に注意が必要です。

購入できる取引所

日本では「Zaif」「リキッドバイコイン」「bitFlyer」「BTCボックス」「ビットポイント」「フィスコ」「コインチェック」などの取引所で購入可能です。

 

第3位:ビットコインキャッシュ(BCH)

bch

特徴

ビットコインキャッシュは、取引処理能力の向上を目的としたアップグレードのため、ビットコインから2017年8月にハードフォークしてできた新通貨です。

ハードフォークとは、ブロックチェーン上の既存ルールと互換性がない新ルールを適用する際に、ブロックチェーンを分裂させることです。それによって新規格のブロックチェーン上には新しい仮想通貨が作り出されます。

もともとビットコインからハードフォークしたため、基本的な特徴はビットコインと似ていますが、違いの1つに取引を記録するブロックのサイズがあります

ビットコインキャッシュの1ブロックのサイズは8MBとなっており、単純計算でビットコインの1MBに比べ、8倍のデータを処理することが可能とされています。

初心者へのお勧め度(☆)

ビットコインキャッシュのテクノロジーはビットコインと似ており、信頼性が持てるものです。

また、ビットコイン所有者にはこのハードフォークの際に、ビットコイン所有枚数と同等のビットコインキャッシュが無償で寄与されました。

そのため日本国内の取引所でもビットコインキャッシュの取り扱いもある場合が多く、金融庁のホワイトリストにも入っている通貨です。

ですが、ビットコインキャッシュはマイニング主体で価格が上下しやすい面もあり、普通に仮想通貨に投資したい人には少し難しい通貨です。

新たにビットコインキャッシュ購入を考える場合は、技術背景などをよく調べた上で決めた方が良いでしょう。

今後の展望

まだ誕生したばかりのビットコインキャッシュの価格は、ビットコインの価格と大きく関係しています。

市場意識がビットコインから離れる・売られると、ビットコインキャッシュが買われる傾向にあります。今後いつまで相関性が続くのかが注目されています。

注意点

外部要素による価格変動が大きい通貨です。

購入できる取引所

ビットコインの取り扱いがある国内取引所のほとんどで購入が可能です。

おすすめの取引所:「bitFlyer」「コインチェック」「GMOコイン」「Zaif

 

第4位:リップル(XRP)

xrp

特徴

リップルは異なる通貨間の決済を円滑にするためのシステムの名称でもあり、そのシステム上で使用する、通貨間の橋渡しの役割をするブリッジ通貨の名称でもあります。

リップルのテクノロジーは、プログラムでIOUという信用ベースの取引を可能にしました。

それにより、現代の金融機関の抱える決済スピードやコストの問題が解決されると期待されています。

初心者へのお勧め度(☆☆☆)

リップル社へや関連プロジェクトへの出資はグーグルやSBIグループなど大手が多く、実用化の展望も明るいため初心者も比較的安心して投資できる通貨です。金融庁のホワイトリストにも入っています。

今後の展望

ビジネスの国際化が進む中、異なる通貨間の決済を迅速におこなれるリップルのテクノロジーは大きな注目を浴びており、世界ではすでに実現したプロジェクトもあります。

今後ますます需要が高まるとされています。

注意点

リップル通貨の発行枚数は1,000億枚で、リップル社がその約60%を所有しています。そのため中央集権型の仮想通貨と言われ、市場価格に対するリップル社の影響が懸念される点もあります。

また、リップルのテクノロジーには将来性があっても、通貨としてのリップルには、発行数の多さなどからあまり資産価値がないという見解もあります。

購入できる取引所

日本国内では「コインチェック」、「ビットバンク」、「ビットポイント」などの取引所で購入できます。

 

第5位:ビットコインゴールド(BTG)

btg

特徴

ビットコインゴールドは、ビットコインで問題視され始めたマイニング方法を改善するためにできたアルトコインです。

マイニングとはビットコイン取引が正しいかを証明するための、コンピュータを使った台帳突合せ作業のようなものです。

ビットコインのマイニングならビットコインを報酬としてもらえますが、資金力のある組織的マイニングが増えて不平等なことが問題となっています。

それ改善し、多くの人に平等にマイニングのチャンスを作り出したとされるのがビットコインゴールドです。

初心者へのお勧め度(なし)

ビットコインからの派生コインなので、テクノロジー面ではビットコイン同様に評価できますが、まだ新しい通貨で投機目的の売買が多く価格が不安定なため、初心者が新たに購入して投資する通貨としてはお勧めしません。

マイニングロジックの改善も、投資家の観点からするといまいち不透明で、投資理由するのは難しいところです。

今後の展望

多くの人に平等にマイニングの機会を与えるという名目でできた通貨ですが、マイナー(マイニングをする人たち)がどの位集まるかによって、通貨としての今後の安定性は変わってきます。

注意点

海外取引所で活発に行われているビットコインゴールドの取引は、保有のビットコイン量に基づきビットコインゴールドを無料で寄与された投資家たちによる、非常に投機側面の強い取引となっているので、短期保有であっても値動きには十分注意しましょう。

購入情報

2017年11月時点で日本で売買できる取引所はありません。

bitFlyer」などでは、問題がないと確認された時点で売買を開始するとしており、様子見の状態のようです。

海外取引所ではビットトレックス(Bittrex)ビットフィネックス(Bitfinex)などで購入が可能です。

 

第6位:ライトコイン(LTC)

ltc

特徴

ライトコインは元々ビットコインの廉価版のようなイメージで作られたアルトコインです。そのため基本となるテクノロジーはビットコインと非常に似通っています。

通貨の発行部数をビットコインの4倍とし、また、マイニングの難易度を下げて取引認証スピードをビットコインの4分の1にすることにより、ビットコインよりも汎用性がある通貨を目指しています。

もう1つの大きな特徴は、「ライトニングネットワーク」と呼ばれるテクノロジーを搭載していることです。

ライトニングネットワークを使うと、異なるブロックチェーン上にある別々の仮想通貨を、取引所など第3者を介さずに所有者同士が直接交換することができます。

これは「アトミックスワップ(またはアトミッククロスチェーンスワップ)」と呼ばれ、実用化までにはまだ時間がかかりますがその可能性に期待が集まっています。

初心者へのお勧め度(☆☆)

テクノロジー面でも安定しており、価格の動きもビットコインと比較的似ているため、初心者にも投資しやすい通貨となっています。ホワイトリストにも登録されています。

ライトコインはロードマップと呼ばれる年間の開発計画も公開されているため、それに基づく投資計画を立てやすい通貨でもあります。

今後の展望

アトミックスワップが今後どのように実用化されていき、ニーズが上がっていくかによって、ライトコインの価値は変わっていくと見られます。

注意点

マイニングの難易度を下げているため、その分ハッキングのリスクがビットコインなどよりも高いとされています。

今後その点がどのように改善されるかに注意する必要があります。

購入できる取引所

bitFlyer」、「ビットバンク」、「GMOコイン」、「ビットポイント」、「コインチェック」などの国内取引所で購入が可能です。

 

第7位:ダッシュ(DASH)

dash

特徴

ダッシュは韓国で特に人気を得ている通貨で、「ダークセント」と呼ばれる技術を用いた取引の匿名性と、「マスターノード」と呼ばれるマイニングコンピューターの選出制度によって可能にした決済スピードの速さに定評があります。

例えば、ビットコインが10分間隔でマイニングと呼ばれる取引台帳の突合せ作業を行うのに対し、ダッシュは4秒ごとにこの作業を行うことが可能です。

ビットコインなどと同じように決済通貨としても使用することができます。

日本ではあまり知られていませんが、海外ではDASHを使うと大手ECサイトのアマゾンのギフト券を割引で購入できたり、仮想通貨ATMの大手と提供したりなど、今後の流通が期待されています。

初心者へのお勧め度(なし)

日本でも購入可能ですが金融庁のホワイトリストには入っておらず、今後の取り扱いがどうなるかは不明なため、初心者にはあまりお勧めできません。

今後の展望

取引のプライバシーを完全に守ることができるダッシュは、ネット上の個人情報を追跡不能にすることなどが可能です。

そのため政治資金や取引の匿名性を守りたい企業間取引には大きなメリットとなります。

注意点

ダッシュなど匿名性が特に高い通貨は、資金洗浄防止のための規制が重要課題となっています。今後の規制次第では、取り扱いが変わってくるかも知れないので、取引にも十分注意が必要です。

余談ですが大手取引所のコインチェックは金融庁が登録審査中のため「みなし仮想通貨交換業者」として営業していますが、審査に時間がかかっている理由の1つにダッシュのような通貨の取り扱いがあるとされています。

購入できる取引所

日本の取引所では現在「コインチェック」で購入することができます。

また、Liquid by QUOINE(リキッドバイコイン)と同系列の取引所であるQRYPTOS(クリプトス)でも、ビットコインなど他の仮想通貨を使って購入することができます。

他は購入方法としては、日本でも口座開設者が多いアメリカのPoloniex(ポロニエックス)など海外取引所に口座を開き、日本の口座からビットコインを送金して購入する方法などがあります。

 

第8位:イオタ(IOTA)

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特徴

イオタは「モノのインターネット(IoT)」に使用するため開発された仮想通貨です。

近年家電などさまざまなモノがネットに接続され便利に使われるようになりました(これがIoTです)が、ハッキングなどセキュリティ上の問題を解決し、機器操作のたびに支払いが発生する「トランザクション使用料」を安くすることも可能にしたのが、イオタが持つTangle(タングル)というテクノロジーです。

このタングルはブロックチェーンの代わりに使われている台帳システムで、ビットコインなどはデータブロックが鎖状に連なっているのに対し、タングルは網目のように広がっているイメージで、ブロックチェーンとは異なる仕組みになっている点も大きな特徴の1つです。

初心者へのお勧め度(☆)

イオタは日本では購入することができませんが、一般投資家にも分かりやすい日常生活関連分野に関わりがある仮想通貨テクノロジーとして、少し慣れてきた頃の投資対象としてはお勧めです。

今後の展望

イオタのタングルが持つ大きな特徴の一つである、小さなサイズのデータを一度に大量に処理できる能力というのは、今後IoT分野以外でも活用できる可能性が大いに期待されています。

注意点

まだ始まったばかりのイオタは、解決されるべきシステム上の課題も多くあるようです。

購入できる取引所

イオタは2017年11月時点で、香港のビットフィネックス(Bitfinex)という取引所でのみ上場されています。

日本円での購入はできないため、ビットフィネックスに口座を開いて、日本の取引所口座などから送金したビットコインなどを使って購入します。

 

第9位:イーサリアムクラシック(ETC)

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特徴

イーサリアムからハードフォークして誕生したコインがイーサリアムクラシックです。

2016年のハッキング事件の対処をめぐって開発者の間で起こった理念的な対立が、ハードフォークの原因でした。ハードフォークの際、イーサリアム保持者には同等のイーサリアムクラシックが配布されました。

そのためイーサリアムクラシックの持つ特徴は、ほぼイーサリアムと同じです。

初心者へのお勧め度(☆)

技術面で殆ど変わらないイーサリアムではなく、イーサリアムクラシックをあえて選んで購入すべき理由は特に見当たりません。

ですが、テクノロジー面などではイーサリアムと同等の強さがあり、金融庁のホワイトリストにも入っている比較的信頼性も高い通貨です。

今後の展望

2018年に幾つかのアップグレードが予定されています。

注意点

イーサリアムクラシックの価格は、仮想通貨全体に関係した市場トレンド以外にも、イーサリアムの価格によって影響を受けやすいので注意が必要です。

購入できる取引所

日本では「bitFlyer」「コインチェック」で購入できるほか、リキッドバイコインと同系列のQRYPTOS取引所でもBTCなどで購入できます。

 

第10位:モネロ(XMR)

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特徴

モネロは第5位のダッシュのように取引の匿名性を重視したテクノロジーを持つ、欧米圏で人気の通貨です。

取引の際に「リング署名」という技術を使うことで、1度きりの「ワンタイムアドレス」を作成し、また、1つの取引を分散して扱うことで、取引のプライバシーを保護し追跡を困難にします。

取引データの確認作業の遅延を防ぐための手段としてブロックサイズも無制限となっているため、取引速度も約2分と速くなっています。

初心者へのお勧め度(なし)

日本でも購入することはできますが、匿名性を重視した通貨への規制対応などが不透明なため、初心者にはお勧めできません。

今後の展望

取引のプライバシーを重視したテクノロジーは、今後さまざまなビジネスで必要になってくると言われています。

注意点

モネロは発行枚数が1,840万枚と少なく、価格変動が大きな通貨です。また、前述したように今後の法規制の動向にも注意が必要です。

購入できる取引所

日本では「コインチェック」で購入することができます。海外の取引所では香港のビットフィネックス、アメリカのPoloniexKrakenなどで購入が可能です。

 

第11位:ネオ(NEO)

neo

特徴

中国生まれのネオは2016年に上場された比較的新しくできた新興仮想通貨で、独自のスマートコントラクト機能を持っていることから、「中国版イーサリアム」などと呼ばれています。

それ以外にも証明書の発行、未来予測市場、ソーシャルネットワーク、量子コンピュータ対策など、他のアルトコインが持つさまざまな良い機能も持ち合わせて作り出されました。

スマートコントラクトを作るためのプログラミング言語にも、多言語が使用可能となっています。その多機能性と汎用性で、ネオだけで1つの経済圏を作り出すことも可能だと言われています。

初心者へのお勧め度(なし)

良いテクノロジーが盛りだくさんのネオですが、値動きが非常に激しい通貨です。

開発も取引も中国が中心で、中国政府の動向次第では市場にどんな影響がいつ出るか分からない点など、初心者には難しい通貨となっています。

今後の展望

ネット上ではマイクロソフトやアリババといった巨大企業との関連が噂されています。中国政府からの規制が厳しい方向に動かなければ、今後の将来性には大きく期待できます。

注意点

開発や取引量などさまざまな面で中国がメインの通貨なので、ニュースが入手しずらいこと、そして中国政府の動向による価格への干渉に注意が必要です。

購入できる取引所

日本で購入することはできません。アメリカのビットトレックス(Bittrex)、香港のビットフィネックス(Bitfinex)や中国のバイナンス(Binance)などに口座を作り、日本の口座からBTCなどを送金して取引します。

 

第12位:ネム(XEM)

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特徴

ネムの特徴として挙げられるのは取引処理スピードの速さ、独自の評価システムによるハッキング防止能力、そしてPOIという報酬システムによる平等な利益配分と電力削減の省エネです。

技術的に高く評価されているPOI=Proof Of Importance(重要度を元に報酬が発生)という報酬システムは、ネムの通貨であるゼム(XEM)をより多く持っていたり頻繁に売り買いしたりなど、ネムの活性化により多く貢献した「重要な」人に平等に報酬が与えられるという仕組みです。

仮想通貨の世界にある別の報酬の仕組みとしては、ビットコインなどが使用しているPoW(Proof Of Work:作業量ベースで報酬が発生)や、イーサリアムなどのPoS(Proof Of Stake:通貨の保有量ベースで報酬が発生)があります。これらの報酬制の電力消費量や不公平さを改善したのがPOIとなります。

初心者へのお勧め度(☆☆☆)

金融庁「ホワイトリスト」に登録されている通貨です。

ネムのブロックチェーンを使用した大手金融機関関連のプロジェクトなども多く立ち上げられて成果が出ており、その将来性が期待されるお勧めの通貨です。

今後の展望

ザイフ取引所でおなじみのテックビューロ社がネムと開発するMijinというプロジェクトでは、大企業だけではない、より小規模でのブロックチェーンの利用が可能になる予定です。

また、カタパルトというアップグレードで更なるデータ処理スピードのアップが可能になると言われています。

注意点

特に大きな注意点ではありませんが、ネムは大規模ブロックチェーンのレベルになると、似たような機能を持つリップルなどに比べて機能が見劣りするとも言われています。

購入できる取引所

日本の取引所では「Zaif」と「コインチェック」で購入することができる他、リキッドバイコインと同資本のQRYPTOS(クリプトス)でも、BTCなどの仮想通貨を元に購入できます。

 

第13位:イオス(EOS)

eos

特徴

EOSは利用ターゲットを大企業に限定した、毎秒数百万回のデータ処理能力を持つテクノロジーを開発しています。

また、通常のブロックチェーンではトランザクションごとに使用料を支払う必要がありますが、EOSではその必要がありません。

イーサリアムベースのスマートコントラクト技術を搭載しているので、「イーサリアムの無料版」といった位置づけで期待されている通貨です。

EOSはICOトークンとして発行されてその後取引所に上場されましたが、EOSトークンには利用目的がありません。

通常トークンは他の商品やサービスに交換出来たり、通貨価値を持ったりなど、何らかの使い道があります。ですがEOSトークンは何にも交換価値がないため、購入者が対価なしでEOSプロジェクトに資金を注入した形となっています。

初心者へのお勧め度(なし)

EOSの持つ技術のアドバンテージが明確ではなく、なぜ買われているかも今後の展望もはっきりしていない状態です。

今後の展望

EOSはイーサリアムでは必要となっているブロック手数料を、ブロックのオーナーシップ制度を導入したことによって無料にしました。

その手法が今後イーサリアムなど他のブロックチェーンにも影響を与えると見られてます。

注意点

EOSは2018年後半まで開発計画が発表されていますが、テスト段階にはまだ遠いようです。

EOSに限らずICOに参加する際には、必ずホワイトペーパーと言われるプロジェクトの詳細を書いた仕様書を読み、納得したうえでの購入が大切です。

購入できる取引所

ビットフィネックス(Bitfinex)Poloniex(ポロニエックス)などの海外取引所で購入できます。

 

第14位:リスク(LSK)

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特徴

リスクとはプラットフォームと通貨の両方を指す名称で、スマートコントラクト技術を持っています。

メインのブロックチェーンではなく、サイドチェーンに様々なアプリケーションを載せることができます。同じスマートコントラクト技術でもイーサリアムと大きく違うのはこの点です。

それによってメインチェーンのデータ処理速度をアップしたり、プログラムに問題があった際の修正を容易にすることに成功しました。

また、リスクはプログラミング言語にJAVAを使えるようにしました。JAVAは特定のOSに依存しないためプログラマーが多く、世界中で最も需要のあるプログラミング言語です。

開発する人材の確保が簡単なことも、リスクの需要の後押しになると言われています。

初心者へのお勧め度(☆☆)

誰にでも開発しやすく、かつ安全なブロックチェーンを提供するという意味で、将来性が期待できる通貨です。日本でも購入可能ですが、ホワイトリストには入っていません。

今後の展望

リスクのプロジェクトにはマイクロソフトやイーサリアムの開発チームが関係していて、今後の発展が期待されています。2017年12月には大きなアップグレードも予定されています。

注意点

一部の口コミ情報によると、一部の大口所有者が、価格操作を目的とした売買を行っている事実があり、それによって取引価格が乱されることがあるという事です。

購入できる取引所

現在日本では「コインチェック」で購入することができます。

今後、日本国内の他取引所でも取り扱いが始まる可能性があるというニュースが、先日公式ツイッターに出ていました。

 

第15位:クアンタム(QTUM)

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特徴

クアンタムはビットコインの決済テクノロジーとイーサリアムのスマートコントラクトを合わせた技術を持つ、ハイブリッド仮想通貨と言われています。

ソーシャルメディアやIoT(モノのインターネット)関連ビジネスでの使用をターゲットとしており、例えば個人のPCや携帯で簡単にスマートコントラクトを使用した機能を使えるようにできます。

初心者へのお勧め度(なし)

クアンタムは初期のハイブリッド型通貨のため今後の見解を立てるのがまだ難しく、初心者にはあまりお勧めしません。

今後の展望

クアンタムだけではありませんが、異なるブロックチェーンテクノロジーを組み合わせたハイブリッド通貨の将来性には期待が寄せられいます。

開発計画通りにプロジェクトが進んでいくと、より投資価値を見出せる通貨となる可能性が出てくるでしょう。

注意点

非常に新しいトークンのため、開発計画書通りプロジェクトが進んでいくのかなど、まだ未知の状態です。

日本語でのニュースも乏しいため、海外メディアで関連ニュースを追っていく必要があります。

購入できる取引所

ビットトレックス(Bittrex)などで購入することができます。

 

第17位:ジーキャッシュ(ZEC)

zec

特徴

ダッシュやモネロのように匿名性重視の仮想通貨の中でも、一番匿名性が高いテクノロジーを持っているのがジーキャッシュ(Zcash)です。

「ゼロ知識証明」という、送信者、受取人や金額などの詳細を一切明らかにしなくても取引の正当性を証明できるテクノロジーで、最上級のプライバシー保護が可能になりました。

取引の詳細は「閲覧キー」という特殊アドレスを持ったユーザーだけが確認でき、それによって取引内容を見る権限もコントロールできるようにしました。

初心者へのお勧め度(なし)

他の匿名性が高い通貨と同じく、今後の規制の方向性がはっきりするまでは、初心者にはお勧めしません。

今後の展望

世界最大手銀行「JPモルガン」やイーサリアムと提携をしていて、今後のプロジェクトに期待されます。

匿名性を守る通貨はマネーロンダリングなどの懸念材料も多くありますが、取引のプライバシーを保護することによって、個人情報の漏洩などを防ぐこともできるため、今後の発展が期待されます。

注意点

法規制関連のニュースに注意しましょう。

購入できる取引所

日本では「コインチェック」などで購入することができます。

リキッドバイコインと同系列のQRYPTOS(クリプトス)や、海外の取引所では韓国のBithumb(ビッサム)などでも購入可能です。

 

まとめ

株などと違って投資の判断材料となる指標が少ない仮想通貨では、初心者が投資通貨を探す際、時価総額10位以内の通貨から選ぶのもよい方法です。

ただし時価総額が多いからといって良い通貨とは限らないため、通貨の特徴もよく調べることが大切です。

記事下

 

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