仮想通貨は、2017年12月と2018年1月に大暴落を経た後も、仮想通貨市場は着々とその経済規模を増しています。
このようなボラティリティ(価格変動性)の高い相場においても投資家としては収益をあげたいものです。
その上下の波で大きな利益を上げる方法の一つが仮想通貨FXです。
仮想通貨FXでは、レバレッジをかけることで少ない元手でも大きな利益を出すことができます。
また、買いだけでなく売りからも入ることができるので、下落している相場でも稼ぐことができるのです。
仮想通貨FXとは
現物取引と仮想通貨FX取引
仮想通貨の投資方法は、「現物取引」と「仮想通貨FX(レバレッジ取引)の2通りの取引があります。
現物取引 | 仮想通貨FX | |
---|---|---|
売買 | 買いのみ | 買い・売り |
レバレッジ | なし | 最大25倍 |
リスク | 低 | 高 |
現物取引
現物取引は、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を実際に購入し所有権を得ます。
購入した仮想通貨が値上がりしたタイミングで売却することで、その差益を収入とする取引です。
手元にあるお金で購入できたぶんだけ投資の機会が与えられますので、元々手元に大きなお金を持っている人は非常に有利な取引です。
仮想通貨FX(レバレッジ取引)
もうひとつの取引の方法として仮想通貨FXが挙げられます。
仮想通貨FXでは、投資家は取引所に証拠金を預けます。
預けた証拠金に対して取引所ごとに定められたレバレッジと呼ばれる倍数をかけた金額まで仮想通貨のポジションを持つことができます。
現物取引との大きな違いは、レバレッジをかけられる点と、買いからだけでなく売りからもポジションを持つことができる点です。
売りから入る空売り(ショート)とは
仮想通貨取引を始めて間もない人は、「安く買って高く売る」ことでしか利益を出せないと思っているかもしれません。
確かに現物取引ではそうなのですが、仮想通貨FXでは「高い時に売って安くなったら買い戻す」ことでも稼ぐことができます。
出典:楽天証券
これを「空売り(ショート)」と言います。ちなみに買いのことはロングとも言います。
レバレッジとは
レバレッジは元々英語で「てこ」の意味です。小さな元手で大きな収益を目指せるとして投資家に広く人気があります。
例えば、1ビットコインが100万円の時に、レバレッジ10倍でロング(買い)のポジションを持ったとしましょう。
この時必要な証拠金は、100万円 ÷ 10 = 10万円です。
現物取引だと、10万円で購入できるビットコインは 0.1ビットコインです。
仮にこのビットコインが1万円上がって101万円になった時に売却すると、収益は次のようになります。
仮想通貨FXの場合:10,000円
現物取引の場合:1,000円
このように少ない元手で大きな収益を上げることができるのが FX取引の最大の魅力です。
加えて仮想通貨では法定通貨のペアなどと違って、容易に価格が上昇するため、それだけ収益を上げやすい構造になっています。
ロスカットとは
レバレッジをかけることで資金効率の良い投資ができますが、デメリットもあります。
ロスカットは、投資家が預けている証拠金よりも多くの含み損が出てしまった時に強制的にポジションを解消するシステムです。
レバレッジをかけることによって投資家に多大の損失が瞬間的に発生するのを保護するために導入されています。
では、レバレッジをかけるとどのように瞬間的な損失が発生してしまうのでしょうか。
仮想通貨FXでは、証拠金維持率が一定の水準を下回った場合に、強制ロスカットの注文がかかるようになっています。証拠金維持率は次の式で表されます。
証拠金維持率(%) = (取引証拠金 - 必要証拠金 - 含み損)÷ 取引証拠金 × 100
取引証拠金は仮想通貨FX口座に入れてある現金、必要証拠金はポジションを持つのに必要な金額です。
例えば、40万円を既に取引証拠金としてすでに預けており、このうち10万円を使って100万円のビットコインをロングした場合、証拠金維持率は以下の通りです。(レバレッジ10倍の時)
証拠金維持率(%) = (40万円 - 10万円 - 0) ÷ 40万円 × 100 = 75%
と計算できます。
仮にビットコインが5%下落して95万円になったとします。この場合含み損は5万円になりますので、証拠金維持率は以下のようになります。
証拠金維持率(%) = (40万円 - 9.5万円 - 5万円) ÷ 40万円 × 100 = 63.75%
となってしまいます。
証拠金維持率は取引所によって設定される額がまちまちですが、取引所で設定された証拠金維持率を割ってしまうとロスカットが発生することになります。
追証とは(追加証拠金制度)
証拠金維持率が、ロスカットラインを割ってしまうと強制的にポジションを解消されてしまうことは先ほど説明しました。
追加証拠金(追証)とは、取引所によっては追加で証拠金を払うことによって強制ロスカットによるポジションの解消を回避することができる制度です。
これも証拠金維持率に対して基準値を持っており、当然のことながらロスカットラインよりは高めに設定してあります。
追加証拠金の基準値を証拠金維持率が割ってしまうとマージンコールがかかります。
追加証拠金は、指定した期日までに振り込みを済ませなければ強制ロスカットされてしまいます。
しかし、逆に追加証拠金を納めることができればポジションを保有し続けることができます。
仮想通貨FXのリスク
仮想通貨FXの最大のリスクはレバレッジのかけすぎによる強制ロスカットです。
ただでさえ仮想通貨はボラティリティ(値動き)が大きく、たった1日で30%以上の下落となることが年に数回起こっています。
現物取引であれば30%の下落でも持ちこたえることができますが、仮にレバレッジ3倍でロングポジションを持っていたとすると、最大90%の含み損となってしまいます。
その場合、前述したロスカットでポジションが強制決済され、大きな損失が確定してしまうのです。
仮想通貨FXで勝つためには、どこでエントリーして、どこで利食い・損切りするのかを明確に決めておく必要があります。
実際にどのような手法が有効かは「仮想通貨FX(ビットコインFX)のデイトレード手法」の記事で解説しているのでご参考ください。
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仮想通貨FX(ビットコインFX)を始める方法
仮想通貨FXを始めるためには、仮想通貨FXができる取引所で口座開設をする必要があります。
全ての取引所で仮想通貨FXができるわけではありません。
また、最大レバレッジや取引可能通貨、取引手数料などの条件は取引所によって大きく異なります。
取引所名 | レバレッジ | 取引可能 通貨 |
取引 手数料 |
スワップ (/日) |
ロスカット率 | 追証 |
---|---|---|---|---|---|---|
Liquid by QUOINE | 最大25倍 | BTC・ETH・QASH | 無料(BTC/JPY) 0.25%(その他) |
0.05% | 110% | なし |
みんなの ビットコイン |
最大25倍 | BTC・ETH | 無料(BTC/JPY) 0.25%(その他) |
0.05% | 110% | なし |
BITPoint | 最大25倍 | BTC | 無料 | 0.035% | 100% | なし |
Zaif | 最大25倍 | BTC | 無料 | 0.039%(日次手数料) 最大±0.375%(スワップ) |
30% | なし |
bitbank Trade |
最大20倍 | BTC | 0.01%(新規) 無料(決済) |
無料(スワップ) 0.2%(利益手数料) |
20% | なし |
bitFlyer | 最大15倍 | BTC | 無料 | 0.04% | 50% | 80% |
Coincheck | 5倍 | BTC | 無料 | 0.04%(買) 0.05%(売) |
50% | なし |
GMOコイン | 5倍 | BTC | 無料 | 0.05% | 75% | なし |
DMM Bitcoin |
5倍 | BTC・ETH・XEM XRP・LTC・ETC BCH |
無料 | 0.04% | 80% | なし |
(最終更新:2018年1月30日)
仮想通貨FXでトレードする際はこれらの条件の他にも、サーバーの安定性やスプレッドなども考慮しなければいけません。
どの取引所を選べばいいかは「仮想通貨FX取引所比較!ビットコインFX口座おすすめランキング」で解説していますのでご参考ください。
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